2014年11月8日土曜日

モラトリアルの確立が必要である

もちろん、犠牲的精神で本当に苦労なさっているお役人の方々も沢山おられます。それは充分に認めながらも、一部の役人たちの中には、どんなに苦労して一生懸命やっても、逆に一日中ハナクソをほじくっていても、もらえる給料は同じだと悟っている方々がいるようです。

そういう人がどれくらいの数いるのか分かりませんが、よほどのことがないと問題を問題として認識してくれない現実があります。あるいは、事件を事件として扱ってくれません。

問題として認識してくれないと、解決もされませんし、うやむやになったり、「なあなあ」で適当に処理しようということになりがちです。そうした「うやむや」にするための方法なども、役所にはちゃんと整備されているようです。

この背景には、「法律違反などは、そう簡単にあってはいけない」という先入観、偏見、不文律のようなものかおり、法律違反をなかなかスパッと認めにくいということがあります。裁判官は、もし「問題あり」などと認めてしまうと、同種の問題を抱えた人々が救済を求めて殺到することを危惧します。ただでも忙しい裁判官からすると、ぞっとする事態でしょう。だから、よほどのことがないと裁判で違法が認められにくいのです。